職人

人柄。

やっと芽吹いたこの季節。 仕事をありがとう、新芽達(笑) 若い女性の居る職場に憧れる今日の現場も年寄り相手(笑) 年寄り相手は慣れたもの。 しかし今日の現場は少し違った。 今日のお宅は身内に植木屋がいるにもかかわらず、断ってまでうちを使ってくれてい…

はじめに。

今日の日記を書く前に訂正があります。 先日の記述に間違いがある事がわかりました。 4月12日の「猿臂」の記述。← 正確には「円匙」と書くそうです。 「猿臂」とは「腕を長く伸ばす」という意味で全く字が違いました。 普段、字面を見ているわけではない…

独立記念日。

今日は記念日。 会社を辞め、独立して1年になる。 なんとかやってこれた感じ。 長かったような、短かったような。そんな1年。 いろいろな人に世話になった。 あの夢見がちな彼女にも。 年に1度は旅行に行っていたが、独立してからは1度も行っていない。 …

一度だけ。

植木屋になってかれこれ9年になる。 18のガキの頃から植木に携わり、21まで親父と一緒でした。 21で親父と大喧嘩をして家を飛び出し、修行へ。 以前勤めていた会社の社長に拾ってもらい、去年辞めるまで6年ほど世話になった。 其処で初めて他人のメ…

植木屋シェイプアップ。

昔から、植木屋は眺めが八分と言われる。 近くで手入れをしていると、遠目からの形がよく分からないときがあるので。 玄関からみた形、住人の目線から見える植木の形、通行人から見る形。 目線の高さを変え、場所を変え、一番良い形をさがす。 簡単に手入れ…

偕楽園。

やはり現場の都合で今日の仕事も半日であがり。 まぁ、日曜だしいいかな。 ってことで、予想外の時間の空きに何をしようかと。 思いつきで行ってきました。 偕楽園。 都心へ行くよりも距離的には遠いという県庁所在地、水戸へ。 昼飯を食ってから、一路北へ…

春眠暁を覚えず。

春だ春だと言ってはいるが、雪は降るし相変わらずの寒空。 しかし植物は春の体制。 先日、枝が邪魔だから大きく枝を切ってくれと頼まれた。 知り合いのおばぁちゃん。 見れば立派な椿。 今にも咲きそうな程大きなつぼみを付けている。 オレ「もったいねぇか…

朝靄。

昨日の雨の所為で今朝は靄が酷かった。 靄は晴れる前の特徴だが、今日は晴れるまでに随分時間がかかった。 だから朝はとても寒い。 夜露が凍っているのが分かるでしょうか→ 今日は朝から松の手入れ。 松の手入れは、素手でやらなければならない。 枝の先の小…

植木屋のお兄さん。

紅葉葉楓(モミジバフウ)という木の実→ これにはまいった記憶がある。 恥ずかしながらそれまで紅葉葉楓という植木を知らなかった。 勉強するきっかけをくれたのは友人の子供達。 友人は、同級生ながらすでに5人の子供が居る。 しかも年子で(笑)つくりすぎ。 …

合格証書。

先日、施工管理の試験をうけました。 お陰さまで何とか合格。 その合格証書なるものがやっと届いた。 合格しましたとハガキで言われてもやはり賞状を前にしないうちはなんだか落ちつかないもので。 やっと認められたような気がしました。 今思うと、とても必…

取引

以前も書いたが『飽き性』である。 だから現場仕事というのは非常に嬉しい。 大抵は4〜5日行けば次の現場。 また違う風景。 何十年と同じ処に勤める方はスゴイと思う。 現場があがる度に「勤めは無理だなぁ・・・」と感じる。 いろいろな家があるが、昨日…

職人の手。

昔、自分の両の手が厭だった。 藁で編んだ荒縄を触ってガサガサに荒れて、そこに松ヤニが入り込み真っ黒なすじになる。 松ヤニは少し洗った程度では全く落ちない。 激しくこすればアカギレになり、そこが腫れて汚れる。 トカゲのようなガサガサした汚い手に…

防寒作業

以前書いた『蘇鉄』という植物。 まずはコレを読むべし。 県立の某博物館内にある蘇鉄。 その防寒作業を手伝ってきました。 数にして53本。 それら全てに服を着せてきました(笑) 何せ南国育ちの陽気なあいつは寒がりなので、関東のカラっ風に対抗するには…

走ってナンボ

昨日のブログにも書いた門松。 うちの年末の恒例行事です。 多い時で100組。個数にして200個。 いや、大変でした。 正月を綺麗に迎えたいと思うのは人の常。 手入れの依頼も少なくありません。 まさにかき入れ時(笑 どちらも時期もの。ずらす訳にはい…

愚痴

愚痴です。 愚痴といってもまぁ、植木屋の本音といいましょうか・・・。 そんなトコ。 まず、松の手入れ。 昔の職人は松の手入れに鋏(ハサミ)を使わなかったそうです。 寧ろ使うと怒られたんだとか。 何故なら春に出る松の新芽はとても柔らかく手で折って伸…

竹垣

こんなやつ↓ これは建仁寺垣といってとてもポピュラーなもの。 その名の通り、京都にある建仁寺というお寺の竹垣。 建仁寺 京都、川端通りと八坂通りに面する開創1202年(建仁二年)の由緒正しいお寺。 当時の年号からつけられた建仁寺の開祖は源頼家。 臨済宗…

こんな御話Part2

Prat1はこんな感じ。 とある親方の話。 ってか親父の話。 初夏から晩秋にかけて、多くなる危険な生物。 蜂。 特に9月の蜂は凶暴です。 目前に迫った冬に間に合わせるように、それは命がけで襲います。 人を・・・。 そんな蜂にまつわる御話。 とある現場。 …

一番大事なものとは

「職人にとって一番大切なものは何だと思う?」 矢庭にそう聞かれた事がありました。 その人は同業者の先輩。 といっても自分の会社を持ち社員を何人も抱え、歳も相当離れている人。 「そうすねぇ、鋏(はさみ)っスかねやっぱり」とオレ。 「そう言うと思った…

こんな御話 Part2

今日の現場はチョット特殊。 なんせ地元のヤ○ザの親分のお宅(笑) じぃちゃん同士がお知り合いなんです。 結構長い付き合い。 その親分はとても植木好きなんです。 自分は修行に出て居たので久々にお宅に伺う訳ですよ。 まぁ、修行から帰ったという噂を聞きつ…

日本の色

まだまだこの辺りでは紅葉も早い時期です。 山の方ではそんな声も聞こえ始めている頃ですね。 赤、橙、黄色に色付いた様はなんとも言えず粋なもんです。 そんな色の話し。 日本古来の色ってのがあります。 例えば赤系統 鴇羽色(鴇色) ときはいろ(ときいろ…

こんな御話 Part1

とある親方の話。 ってか親父の話。 オレがまだ小学生だった頃の話だそうです。 その頃親父の下には2人の若衆が居たそうな。 その2人の若衆を連れて現場に行った時の話です。 その日3人は手入れをしていた。 「庭師さぁん!お昼にしてくださぁい!」 その…

ソメイヨシノのDNA Part2

まずコレを読む事。 そう、染井吉野の遺伝子は全て同じなんです。 何故同じ樹に咲いた花の雄しべの花粉を雌しべに付けても実を結ばないという性質を持っているのか。 それは同じ遺伝子同士の結合を避けるための自然の知恵なんですね。 故に、オオシマザクラ…

ソメイヨシノのDNA Part1

ソメイヨシノという木があります→ ご存知の通りもっともポピュラーな桜の木。 あまりにも良くある木ですのでそんなに気にかけて考えたこともないかと思いここでとりあげた次第です。 ひとえに桜と言ってもその種類は多岐に渡ります。 バラ科さくら属にあたる…

痛ひ・・・

今日は植木の移植の仕事でした。 枝垂れ紅葉の移植です。 庭の中に枝垂れ紅葉を入れて欲しいとの依頼。 植木畑から引っこ抜いて植えたんですよ。 まぁ、大きさはそれ程でもなかったので午前中で片付いてしまいました。 しかしながら半端で帰るってのも粋な仕…

ガーデニング

最近、草花などを使い自分の好きなように庭を飾るガーデニングを楽しんでいる人が多い。 先日久々に庭造りの仕事を請けた。 近所の大工の家です。 それまであった庭を壊し、新たに植木を植えて石を組み造りかえるというものでした。 赤土を入れ植木を植え、…

縄文杉

屋久島に縄文杉という巨大な杉があります。 しかも樹齢は2170年。 紀元前ですね。 縄文杉というくらいですからまだ石器の道具で獣を追いかけていた頃。 可笑しな形の土器を使っていた頃です。 その頃から生きているのだそうです。 幹の中心が空洞になっ…

シルバー?

シルバーといっても今回はお年よりの方。 最近良く「うち手入れはシルバー頼むんで今年はいいです」 って手入れを断られることがあります。 定年を迎えた方などが培った技術や簡単な仕事などを低料金でやってくれるんですね。 そりゃ安いです。職人手間の半…

お茶と庭

茶庭というものがあります。 あのニガイ抹茶を点てて飲まされるモトイご馳走になるあのお茶のための庭です。 そこには少なからず猪脅しが設置されています。 あの「カッコン!」って音がなる竹でできたアレです。 あれは猪脅しっていいます。 昔は川から水を…

植木屋になった訳

なんで植木屋を選んだのか。 理由は簡単です。就職活動が面倒くさかったから。 やれ論文だやれ面接だと同級生が汗水流していた頃、何もしませんでした。 高校生の頃です。 その時もこの職業は腰掛けだと女の子みたいなことを思ってたりもしていました。 事実…

お見舞い。

お見舞いにいってきました。 というのも、独立前世話になっていた会社の先輩が怪我をしたのです。 脚立から落ちてしまったんだそうな。 しかも背骨骨折(T_T) 先月の14日に怪我をしたらしい。 初診では全治1ヶ月以上。 相当重症でまだ動けないんだと思い今…