愚痴

愚痴です。
愚痴といってもまぁ、植木屋の本音といいましょうか・・・。
そんなトコ。
まず、松の手入れ。
昔の職人は松の手入れに鋏(ハサミ)を使わなかったそうです。
寧ろ使うと怒られたんだとか。
何故なら春に出る松の新芽はとても柔らかく手で折って伸びを押さえる。
コレを緑かきといいます。
そして芽の固まる秋には古い葉っぱ(古っ葉)をむしる。
だから鋏は使わずにすんだそうです。
しかしそれは年に2回手入れをする事が大前提。
昔はそれが当たり前だったんですね、きっと。
それだけ依頼主に植木や庭に興味があり、植木職人も敬われていたのかも知れません。
現在だってそういうお宅は沢山あります。
しかし殆どのお宅が1年に1回、2年に1回。
最近はそれが当たり前。
だから太い枝を切らなければいけないんです。
剪定鋏というもので↓

これが剪定鋏。
太い枝も楽々落とせます。
とても重宝。
しかしコレ、元々果樹園農家の方の鋏。
親指よりも太いような枝も切れます。
本来植木屋はこの木鋏という鋏だけで足りていた↓

コレは自分の木鋏です。
写真撮ると思わなかったので砥いでません。
汚いです、すいません。
しかしコレ、特注品。
鍛冶屋の打ち出し物。
逸れました。
だから今の植木屋さんは鋏を2丁腰に下げているんです。
必要に迫られてでしょうね。
時代の流れです。
などと言っては居ますが、自分も最初は持ってて当たり前だと思っていましたから(笑
 
ここからです!
 
長々と手入れの期間だの鋏だのとダラダラ書いてきました。
ここまで読んで頂いただけで感謝ですよ。
しかしここからなんです!
先日、3年振りに連絡がきたお宅がありました。
といっても其処は工場。
工場は敷地の何パーセントかを緑地帯に充てなければいけないんです。
だから結構気にしない工場が多い。
3年振りに行ってみた其処はまさに伸び放題。
まぁ、植木は嬉しいでしょうが・・・。
植木屋は泣きますよ。
しかもマテバシイという本当に良く伸びてくれる植木(涙
ほとんど鋏は使いません。
ってか、使えません。剪定鋏すら・・・。
だってみんな太いんだもの。ノコギリだもの、使うの。
綺麗になりましたよ、そりゃ。
それまで上に付いていた枝が何時間後には全て下に降りてきた。
そんな状態↓

見づらいかも知れませんが足元の緑色のモノは、ツツジやサツキなどではなく全て降ろした枝・・・。
そりゃ丸3年も放って置けばこうなりますよ。
ゴミも半端じゃない量が出ました。
しかも予算が無いので料金は据え置きで(爆
あぁ主任さん、ワタクシの足が出ているのが解りますか?
付き合いが長いですから・・・やっつけましたけど(笑
大変だった・・・・。
所詮植木は余り金。
そんな事を言う人もごくたまに居ます。
興味が無ければ金がかかるだけかも知れません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
が!!
 
 
 
 
 
モーチョットマメニテイレヲシテクダサイ、シュニンサン。
 
あぁ、決して書くまいと思っていた・・・
 
愚痴を・・・
 
とうとう・・・
 
書いて・・・
 
しまった・・・
 
 
泣き入れるくらいなら、やらなきゃいいじゃん。
 
ソウナンデスケドネェ・・・。
 
景気、早く良くならないかなぁ(笑
最後まで・・・愚痴(爆
日々精進。
 
かずあき