縄文杉

kazuaki772004-10-12

屋久島に縄文杉という巨大な杉があります。
しかも樹齢は2170年。
紀元前ですね。
縄文杉というくらいですからまだ石器の道具で獣を追いかけていた頃。
可笑しな形の土器を使っていた頃です。
その頃から生きているのだそうです。
幹の中心が空洞になっていて一説には7000年を超えているとの話もありますが、科学調査の結果2170年らしい。
現在把握されている紀元前からの生物って縄文杉以外であるのでしょうか?
知っている方教えてください。
遺跡などとは違い生きている訳ですから当然縄文時代を知っているハズ。
巨木を見る度に思うんですよ、話しができたらなぁって。
まぁ、縄文杉まだ見たことないんですけど。
きっと面白いと思います。
何せ生き証人ですから。
以前の日記に植物は環境さえ良ければ何千年も生き続けると書いたことがありました。
まさに縄文杉がその代表。
なんでも屋久島の環境に秘密があるんだとか。
通常日光などの杉は360年程で幹周りが150cm位に育つそうです。
しかし屋久島の土壌は水分に恵まれ成長が遅いそうです。
その他日光など良い環境の下同じ幹周りに成長するのに時間がかかり、寿命が長い。
江戸時代に伐採もあったそうなのですが、表面に凹凸のあるものは建築材料に適していないため伐採されずにすんだらしい。
他にも倒木に8本の杉が生きる八本杉や翁杉。縄文杉が発見される以前最古を誇っていた大王杉などいろいろな巨木が生きる屋久島。
島の約20%が世界遺産に登録されているそうです。
踏圧などから杉の根を保護するため展望デッキが設置されました。
しかも縄文杉に会うには険しい山道を歩いて登らなければなりません。
人間にとっては不便でも縄文杉にとってはとても良い環境と言えると思います。
元気なうちに見に行こうと思います。
 
最近、世代交代で親の植えた植木を伐採してくれという依頼が多いようです。
偕楽園をモジッテつけたブログの名前から分かるように、茨城県在住です。
こんな田舎(それでも山ばかりじゃないですよ)でも大きな木は邪魔にされ、伐採されてしまうようです。
かといって可哀相だと移植していたらうちの畑は大木の森になってしまう。
世界遺産に指定されかねません。
嘘です。そんなに土地はありません。
依頼されれば伐採するしかないんですね。
時にもったいないような大木を倒すこともしばしば。
植木屋は躊躇もせず枝を落としますがこれもひとえに植木のためを思ってこその枝打ち(枝を落とす仕事を枝打ちといいます)。
根元からの伐採は、やはり可哀相なんです。
特に大木なら尚更。
親父は木が泣くと言います。
長年植木屋をやっていて幾本もの木を伐採してきた親父は木を倒す前に、必ず手を当てています。
何でも木と会話をし詫びるんだそうです。
斬るぞ、許せよってなカンジで。
そんな親父を見て若い時分、そんな事したって何も変わらないと内心思っていました。
事実何も変わらないのかも知れません。
しかし最近、もしかしたら親父は本当に木と会話をしているのかも知れないと思うことがあります。
自分が倒そうと必死に作業していると、親父はさも簡単そうにバタバタ斬っていきます。
体力はとっくに親父を超えているハズ。
経験の差と言ったらそれまで。
精進していればいつかは奴等とも話しを出来るようになるんでしょうか。
その時の縄文杉との会話が今から楽しみで仕方ない今日この頃。
何時になるかは腕次第。もとい気持ち次第。
元気なうちに話しに行こうと思います。
久々の拙い長文、お付き合いに感謝いたします。
 
かずあき