蹲。

そろそろ自分が植木屋だとみなさんに忘れられる頃なので、ここいらで造園日記。
蹲↓

 
「つくばい」と読みます。
お茶室なんかの傍にあったりするものです。
筧「かけい」と呼ばれるもので川から水を引き、お茶を点てるときに使用したんです。
今は川ではなく水道ですが。
その下にあるのが以前も此処に書いた「猪脅し」。
真ん中に鎮座する石が「手水鉢」。
なかなか良い石。
5寸2穴。
竹垣はやはり以前書いた「建仁寺垣」。
高さ約4尺。
左には魔除けのヒイラギ。
ヒイラギナンテン
そして秋の花、萩。
白とピンクの2株。
その足元にはトクサ。
砥草」と書きます。
よく水辺に植えられ、雑草のスギナに似てますが、表面がザラザラしている。
砥石の代わりというくらい。
和傘の骨を磨くのに使われるそうです。
この現場のお客様↓

 
毎日いらしてました(笑)
流れる水の量の塩梅がいいのか、寄ってくる虫目当てか。
初日に比べ、太ったところをみると良い餌場なんでしょう。
柳の下の痩せ蛙ならぬ、筧の元のデブ蛙。
傍に控えるのは一茶ならぬ、一彰。
面白いもんです。
午後は現場を見に栃木まで。
これから行ってきます。
 
日々精進。
 
一彰