つつじの移植。

kazuaki772005-07-03

今日もお仕事。
つつじの移植。
新しく家を建てるのに邪魔になるので移植してくれとの事。
あまり時期は良く無いが、やりづらい仕事をするのが職人。
やり易い仕事は素人でも出来ますから。
結構太さもある。
しかもウチのクレーン車では届かない。
今の時期の植木は一番水分がある。
そして持ち上げる際、無理に引っ張ったりすると樹皮が簡単に剥けてしまう。
一番重量があり、樹皮が弱いという最悪の時期。
クレーンが届く辺りまで親父と2人で転がさなければならない。
なるべく根っこは小さく。
尚且つ枯れないように。
やっとの思いで範囲内へ。
無事樹皮も痛める事無く積み込みました。
この時期、どうしても大きな植木を移植しなければいけない場合、やはり樹皮を痛める事が一番怖い。
幹にそのままベルトを掛けるなんてのはもっての他。
大抵麻布などを巻いてからベルトを掛ける。
根っこと幹の2点吊り。
しかし植木が大きくなればなるほど幹にかかる力も大きくなる。
麻布を巻いても樹皮を痛める確立が高くなる。
それ程今時期の樹皮は簡単に剥けてしまう。
ので、ベルトを掛けた部分に重みがかかってもズレないように養生してやる。
薄い木片などを、何枚もベルトが当たる部分に打ち付ける。
釘の傷なんかはすぐに治るが、樹皮が剥けてしまっては傷を治すために必要な水や養分を運べなくなってしまう。
それ程樹皮の保護には気を遣う。
まぁこんなに養生するのは余程大きな植木でないとしませんが。
今回は幹に布を当てただけで十分でした。
とはいえ、時期が悪いのに変わりは無い。
幸い今夜は湿り雨。
うまく付いてくれるといいのですが。
画像は植木屋に絶対必要な商売道具。
移植用のベルト。
幅20センチ以上もあるものから、5センチ程度のものまで。
硬いベルトに柔らかいベルト。
あまり綺麗ではないですが。
 
日々精進。
 
かずあき