玉鋼。

プロジェクトXをみました。
内容は製鉄。
しかも幻の製鉄。
興味をそそられて、思わず見入ってしまった。
詳しい内容はコチラ→http://www.nhk.or.jp/projectx/
なんでも一度なくなってしまったという製造法、たたら。
三日三晩たたらを踏み、千回も砂鉄を入れ続ける。
そして出来上がるのは日本古来の地金「玉鋼」。
それを鍛えて刀を作るらしい。
 
出雲に伝わる幻の製鉄。
製鉄において指揮官にあたる人を「村下」というらしい。
しかも出雲の製鉄は一子相伝
機械化などによって衰退していた古来の製鉄。
当時唯一の製鉄職人「村下」である安部由蔵さん。
この人の仕事が頗るカッコイイ。
1500度の炎の中、火の色を見分け、音を聞き分ける。
やはり良いものを造るのは職人の勘どころ。
職人の五感。
畑は違えど同じ職人として、とても共感できた。
極めた職人は、眼が違う。
それまで杖を突いていた70過ぎのじぃさまには見えない。
2日目には倒れてしまい、医者に注射をうってもらいながらの映像。
鬼気迫るものがあった。
たたら復活への執念。
職へのこだわり。
周りの人間の制止に、決して首を縦には振らなかった。
身の締まる思いだった。
ふいごの職人がすでに居ないため、2度の失敗ののちに完成した「玉鋼」。
海外企業の独占市場だった剃刀に、カチ込んだそうだ。
プロジェクト云々よりも、安部さんの職人気質の仕事に感動した。
ピンクシルバーやらプラチナやらと西洋地金が良く目立つが、別名・朧銀(おぼろ銀)と呼ばれる四分一銀など日本古来の地金もある。
真鍮なんかもそうなんだろうか。
まだまだ勉強中。
間違えてたらご指導ください(笑)
ワックスで造るシルバーもいいが、直接地金を叩く彫金は、やはり職人の思い入れを感じる。
実は石留めがいまいち上手くできないため、何年もできていない注文がある。
恥ずかしい話。
コレを機会にもう一度、挑戦してみよう。
完成したら画像載せます。
ありがとう、安部由蔵さん。
精進します。
もちろん本職の植木も。
 
日々精進。
 
かずあき