いろいろあるね。

kazuaki772005-02-25

一昨日から解体屋さんの現場に行っている。
今度は腕の良い方(笑)
解体といっても、家を壊す解体屋さん。
というのも、壊す予定の家の前に植木があるためそれを移植してほしいとオファーがあったから。
まぁ、足がアレなので掘っているのはほどんど親父でしたが(笑)
移植は終わったんですが、流れでそのまま解体も手伝う事に。
時々手伝っているので、要領は分かってます。
解体にも分別が必要。
瓦がのっている家は、マズ瓦をはがす。
瓦は、モノによっては再生で砂利などに使われる。
窓などのサッシはアルミでできているため、鉄屑屋さんが高価で買い取ってくれる。
家中に張り巡らされたコンセントの銅線も然り。銅も高い。
トタンなどの鉄も安いが引き取ってくれる。
ブロックなど燃えないものも、もちろん別にする。
それぞれ運搬する場所が違うので結構忙しい。
もちろん積み込みは重機。
画像のように手のようなハサミを付けて積み込みます。
これがロボットに見えるのか、時々帰りがけの小学生などが凝視しているときがある(笑)
確かに面白い。ロボットに見える。
植木屋さんが使うのは、もっぱら穴掘りのもの。
重機そのものは同じだが、先が違う。
いつも見ているのに面白いんだからデカイ機械がモノを掴んでいる光景は、小学生にとって凝視せざるをえない状況(笑)
今回の現場もやっぱり見てた。
珍しく女の子。
春一番の吹きすさぶ中、飽きもせずに3時頃から終わりまでいた。
重機も面白かったのだろうが、傍らで銅線を必死に集めているおれも不思議に見えたみたい。
どうしてこんなものを?って顔して眺めてた。
その日の仕事も終わりになって、帰り。
もちろん2台あるダンプの荷台は満載。
1台目のダンプが出たのを見計らって、さぁ帰ろうとしたとき。
ふと道端にさっきの子。
良く見ると手に何か持っている。
ダンプを止めると駆け寄ってきた。
 
オレ 「どうしたの?」
 
その子が持っていたのは1台目のダンプが落とした銅線の切れ端。
 
女の子「おじさんコレ好きなんでしょ?落ちたよ!」
 
えっと。
好きじゃないです(笑)
そしておじさんでもないです(笑)
どうやらオレが必死で集めているのを見て、銅線を好きで集めていると思ったらしい。
ともかく「ありがとう」とその子にお礼を言った。
切れ端とはいえゴミを落とした事にはかわりない。
ホコリがたち、朝から重機の騒音でうるさい解体屋は近所から厭がられる。
植木屋とは大違い。
そんな中、ちょっと心温まる出来事だった。
春一番の吹き、長時間ホコリにまみれながら眺めていたため、鼻水が真っ黒になっていたその子がとても良い子に見えた(笑)
もちろんその日から毎日現場に来る。
目が合う度にニコニコしている。
今日は、昨夜の雪のためホコリはそんなに立たなかったが、やはり鼻水は出ていた(笑)
たぶん明日も来るでしょう。
 
そして思わぬ出来事はつづく。
解体をしてて困るのが、家庭ごみをそのまま置いていってしまう家。
売却された家を解体する時に多い。
大量のスプレー缶や使わなくなった石油ストーブ。石油入り。
自転車や大量の古新聞。いらなくなった布団、テレビ。
それらは一度屋外へもちだして、分別。
今の現場も沢山家庭ごみがあった。
持ち出しつつ分別していると、大きめの箱が出てきた。
開けてみると、なんとアコギが入っていた。
morrisのもの。
箱に入っていたため、とても綺麗。
弦はサビサビだったが、さらっとその場でチューニングして、ちょっと弾いてみる。
 
解体屋「お?弾けるのか。やるよ。持ってけ」
 
まぁ、人のものをやるよってのもどうかと思ったが、いらないから置いていったんだろうし。
遠慮なくもらってきました。
 
解体屋「あれやってくれよ、千昌夫
 
それは、ムリ(笑)
練習しときます(笑)
 
日々精進。
 
かずあき