じぃちゃんの話Part2

うちのじぃちゃんはこんな人。←まず、コレを読むべし。
そんなじぃちゃんは生前、とてもイタズラ好きでもあったそうです。
 
うちの親父は八人兄弟。
一番下だけ女の子。
じぃちゃん曰く、
「うちは七福神より一人多い八福神。どこよりありがたい神様がここにいる」
だそうです。
しかし兄弟八人もいればそれなりに大変だったみたい。
競争率高いしね。
おやつも、小遣いも。
いつも全員がそろっているところでもらえるとは限らない。
あぁ、恐ろしい八人兄弟。
 
ある日じぃちゃんがニコニコしながら帰ってきたそうな。
一寸仕事が上手くいき、どうやら今日は小遣いが出そうな予感。
あぁ、期待しちゃう。
だからその日は八人勢ぞろい。
そして前掛けをしたじぃちゃんが帰って来た。
じぃちゃんはいつも前掛けをしている。
そして八人のガキ共は色めき立つ。
そこでじぃちゃんが言う。
 
爺「一番早くとぉちゃんのトコ来た奴に小遣いやるぞぉ!!」
 
ガキ共「!!!!!!!!!!!!!!」
 
全員ダッシュ
中には転倒。
先ではじぃちゃんが前掛けを揺らし、小銭がチャラチャラ音をたてている。
我先にと走るガキ共。
当然うちの親父が一番で到着。
後ろの兄弟が到着するまでの僅かな時間で掴み取り大会。
息を切らせてじぃちゃんの前掛けに手を突っ込む。
中身も見ずに鷲掴み。
 
親父(少年時代)「とったぞぉぉぉぉ!!」
 
と、奇声と共に掴んだ手を上げた。
次の瞬間・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ぎゃぁぁぁぁ!!
(悲鳴)
 
 
 
 
 
 
 
 
親父の手に握られていたもの。
僅かな小銭。
大きな青大将(←毒の無いヘビ。とても大きくなる・笑)
今度は全員逆走。
じぃちゃんとは逆の方向に逃げ出す。
じぃちゃん爆笑。
親父も途中からちょっと面白くなってきて兄弟を追い回す。
近所の人たちも爆笑。
 
後日、みんな同じに小遣いを貰ったそうです(笑)
それからというもの、誰もじぃちゃんの前掛けには手を入れなくなった。
だって不発に終わったものの、仕込んであるんだもの・・・でっかい蛙とか・・・。
事実、それで味を占めたのか俺もじぃちゃんに泣かされた。
 
爺「かずあき、面白いものがあるから来てみろ」
 
当時幼稚園だった俺は何の疑いもなくじぃちゃんに着いて行った。
そこにあったのは大きな蓋付きの缶。
わくわくして開けると中にはでっかい蛙。
飛び出して俺に襲い掛かる。
俺、大泣き(笑)
その後アイスを買ってもらい一件落着。
 
なかなか面白いイタズラを仕掛けるもんです。
やるな、じぃちゃん。
まだ他にもあるんですが、それはまた別の機会に(笑)
 
かずあき