次はどっちだ。

みなさん忘れていそうなので改めて。
えー、自分、植木屋でございます。
うちの風物詩として年末に作る門松があります。
景気の良い頃には100組からという数を作っていましたが、最近では年々その数も減ってはいます。
が、やはり縁起物ですのでソコソコは出ます。
毎年この時期に庭先で焚き火をしながら作るのです。
するとこれだけの年寄りが何処に居たのかというほど近所から集まります。
竹を切り、それを縛り、器に薦(こも)を巻き、荒縄で結い、松を飾り、梅の枝を挿す。
最後に熊笹を飾って完成。
その工程であまった材料の切れ端を焚き火にくべながら、暗くなってからもライトをつけての作業。
大変ではあるが出来上がった相当数の門松は、圧巻です。
とまぁ組み立てるのは材料が全部揃ってから。
実は組み上げるのは面白いが、この材料集めが大変。
昨日は竹を切り出した。
なるべく節の間隔が長く、若木でないもので、素性のいいもの。
通常の職人なら電ノコで斜めに切り込むが、うちは手で切ります。
これがまた難しい。
そして今日は松を仕入れに。
これはわざわざ鹿島まで取りにいきます。
取りにいくといってもこれまた専門家がいるのでそこで仕入れてきます。
そこはお飾りの松も花屋なんかにだしているのでとても綺麗な松が手に入るのでここ数年世話になっています。
片道2時間以上かかってもここに限る。
帰ってきて薦(こも)の手配に入る。
ここでトラブル発生。
なんと何処にも薦がない。
いつもの材料屋に無い。
某大型店舗にも無い。
地元の古くからの荒物屋でやっと必要数だけ確保できた。
まだよく調べてはいないが、どうやら中国からの輸入ができなくなっているそうだ。
最近では地下足袋さえ中国製。
もちろん薦でさえその例外ではない。
そりゃこの時期日本国中の職人が必要としてるんだから無いのも当たり前だ。
大型店舗でさえ仕入れができない状況でなんとか確保できたのは嬉しい偶然でした。
ということで、今年の門松は純国産でございます(笑)
さぁ、これからが山場です。いや、修羅場です。
そんな中、明日は某青年団体の都合で富山まで行ってまいります。車で。
ビーン
なんと片道6時間。
ビーン
今日の鹿島がとても近く感じました。
ガンバレ、オレ。ガンバレ、キューブ。みんな、ガンバレ。
行ってきます。
 
日々精進。
 
かずあき