働きマン。

あ。
っという間に、明日で12月。
こっからまたすごい勢いで過ぎていくぞ、日々。
さぁさぁ、走り出せ!坊主ども!
そんな中、昨日お世話になったのは近所の大工のお庭。
家屋は言うまでも無く立派な佇まい。
それにマケズオトラズ立派な庭。
もちろんワタクシの作品(笑)
太さはないが、形のいい植木を入れた。
高さもある。
ってな訳で、庭いじりが好きな棟梁も高いところは専門家に任せるとお呼びがかかった次第。
早速1年経った庭を手入れしようと赴けば、棟梁は現場の都合で朝も早々に弁当持って出てったそうだ。
と、教えてくれたのはそこのばぁちゃん。
年寄りの相手は慣れているとはいえ、こうも毎日だとなんだか自分も歳をとってしまいそうだ(笑)
縁起かつぎの朝のお茶はサッといただいて、そそくさと仕事を始める。
ぼやぼやしてると年寄りの話に巻き込まれ、30分は遅れるってのが経験から学んだ事(笑)
梯子をかけ、サクサクと植木を刈り込み始める。
10時までの間、ばぁちゃんはいそいそと忙しそうに動いていた。
そうしているとお茶の時間になり、たっぷり30分は話を聞いて、キリのいいところでやはりサッと切り上げる。
年寄り相手にお茶のおかわりを断り尚且つ話を切り上げるってのは、これでなかなか難しい(笑)
日が短くなった最近では、あっという間に陽も傾きその日の仕事も終わりに差し掛かった頃、暗くなり始めた2本先の植木の足元をばぁちゃん掃除し始めた。
「おいばぁちゃん、危ねぇからいいよ、オレやるから」
と言っても掃除は得意だと余計に張り切る。
そりゃ世の中の酸いも甘いも分かりきった経験者。
その経験さえ思い出せるのかと、こっちが不安になるくらいのベテランだろう(笑)
尚も動き続けるばぁちゃんに、
「こう見えても10年毎日のように人ンちの庭を掃除してンだ。自分の部屋は汚いが、庭の掃除は任せとけ」
と言うと、それじゃあ頼もうかねとコロコロ笑ってやっと奥に引っ込んだ。
それでも奥からドッタンスッタン音が聞こえるから、まだきっとなんかやってるンだろう。
まったくあの世代の年寄りってのは動いてないとダメらしい。
ゼンマイでも付いてンじゃねぇのか?
まぁ、何もない時代に必死で喰うものをかき集めて生きてきたことを考えると、しょうがないというよりも頭の下がる思いだ。
父方も母方も死んでしまったが、自分のばぁちゃんを思い出す。
まったく、ジッとして居られない年寄りってのも難儀なもんだ。
 
日々精進。
 
かずあき