今日は電話がよく鳴った日。

仕事はイマイチでもそれ以降の予定が結構忙しかった最近。
ポッカリと予定が無く、今日は家でゆっくりデー。
かと思ったら。
いつもは「壊れてんじゃないの?」ってくらい鳴らない電話が、今日はよくもよくも鳴った。
結局今日も家に居なかったのだが、電話の相手は久々に勤め時代の兄弟子だった。
以前勤めていた会社に、自分より1年前に入社した兄弟子。
兄弟子といっても1つ年下。
なのでお互い同級生のような感覚で、タメ口の仲。
兄弟子だが1つ年下、弟弟子だが1つ年上。
勤め時代は若衆も何人かいたが、一番気の合う兄弟子。
会うのは去年の忘年会以来で半年振り。
以前は愚痴を言い合ったが、今ではお互いの近況報告が主。
長老はまだ現役でオレがいなくなってからウルサクなったとか、社長は相変わらず無口だが一緒に現場に行く機会が増えて勉強になるだとか。
最近雇った若衆一梯子下りるのに丸1日かかるとか、教えているのに違うとこ見てただとか。
兄弟子の話は面白い。
面白いというより、面白可笑しく話すのが上手い。
まるで落語をきいているようだ。
2人の娘に恵まれている兄弟子だが、残念なことに父親そっくり。
初めて娘を見たとき、「お!?親父そっくりで可愛くねぇなー(笑)」とオレが思わずこぼすと、嫁さんが「そうなのー。」と軽く残念そうに応える(笑)
それを聞いていた兄弟子は本気で怒っていた(笑)
気心が知れていないと言えない不躾なセリフをよくもまぁ遠慮なく言ったもんだ。
気心が知れるも知れないも、勤め時代は1日の3分の1を一緒に居たわけだ。
24時間のうち、3分の1が睡眠なのであれば半分と言ってもいいかもしれない。
厭でも知れる。
当時は愚痴を言い合いながら母親の居酒屋で遅くまで酒を呑んだのを思い出す。
始めは明日もあるし早い時間に切り上げようと呪文のように繰り返すが、手入れのことや植木のこと、愚痴なんかに火がつくと遅いどころか早い帰宅になったりもした。
今まで一番酒を呑んだのは焼酎ボトル1本。
それが兄弟子と呑んでいるときだ。
その日も手入れのやり方なんかを話し合っていて、ふと気がつくとボトルが2本転がっていた。
自分でビックリしたもんだ。
こりゃオレも呑めるようになったんだと勘違いし、次の日呑んでぶっ倒れたというオチ付き。
あの日程、いい酒を呑んだ覚えが無い。
今日、その話にもなったがお互い立場も変わり、責任も増え、明日の雨に期待して呑むと「チュンチュン」という小鳥の悪魔のさえずりで起こされるということを学習したので早めに切り上げた。
過ぎたるは及ばざるが如し。
昔はオレだけでなく、兄弟子も相当暴れん坊だったが幾らかは経験から学んだようだ。
天気予報を背にあのべを後にした今日。
どうやら明日は本当に雨のようだ。
 
日々精進。
 
かずあき