シュロ縄。

kazuaki772005-06-08

棕櫚(シュロ)と書きます。
画像が分かり辛いですが、ムックのようにケムクジャラの木。
この毛の部分を編んだものが、シュロ縄。
植木屋さんがよく使う縄です。
移植した際、植木を養生(固定)する時などにつかうもの。
倒れないようにするのはもちろん、風で動かされると根付きも悪いので。
生垣を造るときにも、苗木のうちは倒れてしまう恐れがあるので、荒い竹垣をつくりそれに縛っておく。
植木の生長過程で縄が幹に食い込まないように、必ず幹には杉皮を巻きます。
そして竹の養生やシュロ縄が腐食して固定の用を足さなくなる頃には、根がついています。
時にビニールの紐が幹に食い込んでしまって、折れそうな植木がある。
使う紐はこの際なんでもいいのですが、せめて食い込む前にどうにかしてあげたいものです。
その点このシュロ縄は腐ってしまうので、心配は無い。
杉皮を巻くのが条件ですが。
そしてこの棕櫚の木。
和棕櫚、唐棕櫚といくつか種類があります。
葉が折れているのが和棕櫚、立っているのが唐棕櫚。
手入れの仕方として、毎年古い葉を切り落とす。
そして幹のケムクジャラの部分を、シュロ縄でグルグル巻いてまとめる。
昔、この作業が面倒で何かいい方法はないかと考えた。
そして一服していて思いついたのが、火。
すぐ消そうと軽い気持ちで着火したら、すごいスピードで燃え上がって行った。
火は大きくないのだが、早い。
手で叩き消そうとしたが、全く間に合わず、頭頂部まで行ってポッと消えた。
危ないところでした。
大して綺麗にもならず、ただヒヤっとしただけ。
横着はいけません。
今もその棕櫚の木は生きています。
みなさんはマネしないように。
ヒヤっとしますから。