蘇鉄(ソテツ)

先日、こんな日記を書きました。
 
勉強不足でした(ーー;)
蘇鉄という植物があります。

ソテツの種類はヤシに比べて少なく 118種類です。
ソテツはソテツ科植物に属するもので 1億年以上前から存在する古い植物です。
全てが稀少植物で絶滅の危機に瀕しています。

 
 
 
 
 

1億年!?
 
 
 
 
ありましたよ、もっと古いの(笑)
しかも118種類。しかも希少植物。
希少と聞いて少し違和感を感じました。
結構何処にでも植わっているし、生産者もいるらしい。
種類によって希少なのかと思いきや、「全てが希少」とある。
う〜ん・・・。そうなのか。
以前会社勤めの頃、県立の某自然博物館の管理をしていました。
ソコには50以上の蘇鉄がありました。
上に記した通り、寒さに弱いので防寒をしなければ越冬できないのです。
藁を編んで全体を包み、霜や寒さから蘇鉄を守る。
今頃から段取りを組んで防寒作業にあたったもんです。
毎年の恒例行事。傘が幾重にも重なり、それはとても綺麗なものです。
作業が完了したら写真をアップしたいと思います。
 
5人以上でやっても2〜3日かかる大掛かりなこの作業。
「えぇ?うちの蘇鉄はそんなのやらなくても大丈夫よ」という奥様方、その通り。
春に藁を取り外すと幹からとても小さな芽が出ています。
それが育ったものなどは環境に慣れているので防寒しなくても越冬できるものもあるんです。
自分は関東在住なので北の方はどうかは分かりませんが。
でもあまり北では生きていけない植物なので関東の方は参考にして頂ければ。
 
そしで高山植物も同じ事が言えます。
白樺など、高いところにある植物は移植が困難です。
その気圧や気温、土質などの大き過ぎる環境の変化についていけないんです。
しかぁし!
低いところで吹いた芽は育つんです。
つまり、育った環境に適応しているんですね。
スバラシイ。
その他中間地点に1年程植えて置くなどの移植の方法もあります。
その某博物館に植えてある白樺はほぼ枯れてしまっていましたが・・・。
 
驚かされるのはその環境適応能力。
移植のコツとして南向きに植わっていたものはまた南向きに植えてやると根付き易いというものがあります。
まぁ、庭に植えるものですからいつも使えるコツではありませんが仮植えなどして置くときには参考にしています。
なるべく環境を同じにしてやるという配慮なんですね。
しかしコツはコツ。
所詮人間の考えたものであって1億年の歴史にはとても敵わないのかもしれません。
また一つ驚かされました。
 
かずあき